商品の特色

「子どもの足を守る靴」を入れられるシューズケース

親として考え抜いてたどり着いたユニバーサルデザイン

スネイリーズの原点となるのがシューズケースです。
ダウン症候群は筋力が弱い人が多いです。年を取り、鍛えることで強くなりますが、ただでさえ体が柔らかい乳幼児の頃は自分の体を支えることも難しく、首の座りもお座りも、歩き出すのも定型発達のお子さんより時間がかかります。

そのため、ファーストシューズを始めとして療育施設では子どもの足に負荷のかかりにくい靴や、土踏まずの成長を促すためのインソールなどを指導・推薦されます。

ストーリー:苦肉の策で生み出したシングルストラップと面ファスナー

左:2007年当時作った息子用のシューズケース     右:一般的なDカンを使用したシューズケース

ダウン症のある息子が初めての集団生活ーー幼稚園に入る時、用意する必要があったシューズケース。
一般的なデザインだと、靴を入れたあと小さなパーツ(Dカン)に持ち手ベルトを通す必要があります。(上の写真の右)
指先がまだ不器用だった息子にはたとえ時間をかけたとしても至難の業。しかも、彼が医師から推奨されていた上履きは他のお子さんのバレーシューズとは違って巾も高さもゴツい「足の成長を守る靴」。

どうしたらみんなに遅れずに、サッと入れて口元を止められるか…。

考え続けた結果、生まれたのが持ち手ベルトを両側に渡したシングルストラップの形。そして、留め口は面ファスナーで押さえつければ閉じるもの。開くのも持ち手を両側に開けば弱い力でも開けます。

指先の細かい動作を削ぎ落としたデザイン

初期デザインをブラッシュアップして販売しているシューズケース

持ち手をシングルストラップにしたことで入れ口の向きが安定します。なので、左右の手の連携がまだ未熟な子どもでも靴が入れやすくなっています。
また、面ファスナーを採用した留め口は、持ち手の下の方、本体近くを持って両手を合わせれば閉じ引けば簡単に開くことができ、複雑な指先の動きをする必要がありません。

子どもの柔らかい足を守る靴が楽に入れられる大きさ

子どもの足は関節が柔らかく、定型発達のお子さんの場合3歳頃から土踏まずが作られます。
ダウン症のある子どもなど筋肉や関節が柔らかい子どもたちは、体重を支えるために足首が内側に倒れ込みやすかったりします。それを防ぐために整形外科医からアシックスのハイカットシューズなど「足を守る靴」が推奨されます。そのような靴は、巾も高さもあるため、バレーシューズに合わせたサイズ感の一般的なシューズケースでは入れにくいところがあります。

スネイリーズのシューズケースは、一般的なシューズケースのおよそ1.2倍の巾と、8cmのマチを付けて作成しているので、ハイカットシューズでも楽に入れることができます。

子どもの力を引き出すために

息子が通っていた療育施設は、モンテッソーリ教育に基づいて指導されていました。
そこで初めてモンテッソーリ教育に触れ、発達に凸凹があっても「体験を通して学ぶ力」の大切さを目の当たりにしました。

『こどもは自らの力で育つ』というモンテッソーリ教育の考えに基づき、小さなお子さん、ゆっくり育つお子さんの「自分でやってみたい」という気持ちと「じぶんでできた!」という体験をサポートするために考案しています。

販売開始:2015.6-

*似たようなデザインをご家庭でご利用していただいて構いませんが、商用利用・販売をご希望の場合はご一報ください。